令和3年度利用者アンケート(第三者評価)
東京都福祉サービス第三者評価
https://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/hyoka/hyokatop.htm
利用者調査全体のコメント
保護者へのアンケートから事業所の総合的な感想では、満足しているという回答が9割を超えている。
事業者の教育方針が子どもの成長に役立っていること、楽しく子どもが通園していること
食事や利用時間の変更など個別に対応ができていることに殆どの保護者から満足しているとの回答が寄せられている。一方、事業者のセキュリティ環境に対しては安全確保の観点から改善を求める意見が出ている。
コロナ禍にあっても保護者とコミュニケーションをとり、信頼関係を維持している。今後、コロナの収束を待って従来通り、各種行事などに保護者が参加して、活発な活動が再開されることを期待する。
特に良いと思う点
職員間の人間関係は良好で、風通しの良い環境となっており、見学者などからも職員の明るい対応が評価されている
事業所では、風通しの良い環境を作るために園長による職員面談を定期的に行うことで、職員が自分から疑問や意見などを相談できる環境になっている。それによりそれぞれの職員が、良好な人間関係の中で業務に取り組むことができている。また、事業所の見学者からも、「保育者一人ひとりの表情が明るく、対応も親切で率先して挨拶をしてくれるので気持ちよく見学ができた」「明るく雰囲気の良いこの事業所に子どもを入園させたい」との感想を多く得ている。今後も風通しの良い事業所運営がなされるものと考えられる。
季節や文化を視野に入れた食育計画を作成し、「食を営む力」の基礎を培っている
食育計画に、歳児別の目標と月ごとの「ねらい、内容、マナー、年中行事、行事食」を挙げ、「食を営む力」の基礎を培っている。0歳児から5歳児までの目標は、食に対する意欲、様々な食材への興味、食事のマナー、食事の準備、片付け、食べ物への感謝などを挙げている。季節や文化を考慮した計画を基に実践し振り返りを行っている。
支援を必要としている子どもに対して全職員で寄り添う取り組みに力を入れており、重要課題として位置づけて成果も出ている
保護者との数回に及ぶ面談を重ねて子どもの日々の状況を具体的に説明し、メンタルヘルスの知識を伝えて事業所の対応などを話すことにより、保護者へ寄り添い、理解を得る取り組みを行っている。その結果、子どもの成長を実感できる成果を挙げた。子どもの強みをさらに伸ばし、弱みに一緒に向き合う姿勢は、職員のスキルアップにもつながる取り組みといえる。
さらに改善が望まれる点
職員一人一人が、事業所全体の運営に目を向けて、細かい気づきを持てるように意識を高める必要がある
事業所では、各種の日常業務や災害、防災、感染症対策についてのマニュアル類を整備することで業務を標準化しているが、これらが十分に職員に周知されていない状況にある。事業所では、職員が事業所全体の運営について目を向け意見や提案ができるように多くの会議を開催している。こうした会議の場で職員が活発に意見交換することでこれまでなかった気づきを得られるよう取り組む必要がある。職員が自分の仕事だけでなく、事業所全体の取り組みにも目を向け、現在の自分の立場に満足せず成長していくことが期待される。
不審者に対する危険管理体制が課題となっており、その整備が急がれる
園では、園長、主任をはじめ看護師、リスクマネージメントリーダーが危機管理マニュアルを作成、見直しを行い全職員が対応できるようになっているが、不審者に対する防犯対策については不十分なものになっている。門の施錠の工夫や防犯グッズなどの整備が必要であると思われる。不審者の侵入を想定した訓練は実施されているので、そこでの教訓をマニュアルに反映されるなどの取り組みも必要であると思われる。
園の行事に地域の人の参加を呼び掛けているが、園の取り組みを地域に配信すると良い
園の行事の夕涼み会、運動会、芋煮会、作品展などに地域の人の参加を呼び掛けている。地域の人たちとのかかわりを通して、子どもたちは周囲の人たちと支えあって生きているのだということを感じる機会となっている。コロナ禍で地域の人々との交流を積極的に取り入れることができないこともあり、地域の人たちとの触れ合う機会が減っている。人との関わりが豊かになるよう、園の取り組みを地域に配信する工夫が求められる。